国産の七輪がおすすめなワケとは
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最近のキャンプでは、焚き火料理が流行ってる感じですが、今だからこそ楽しみたい炭火調理。
せっかく炭火を使うならステンレスのBBQコンロではなく、遠赤外線たっぷり、雰囲気のある七輪を使いたい!
そして、どうせ使うなら国産の七輪がやっぱり、おすすめなんです。
なんで国産がいいのか?その理由を紹介します。
ホームセンターで七輪を買おうと思っているあなた!購入前にちょっとだけお付き合いくださいw
《目次》
・そもそも七輪とは
・七輪の種類
・中国製と日本製の違いはあるのか?
・アスベストは大丈夫?
・七輪のメリット・デメリット
そもそも七輪とは
木炭や豆炭を使った調理用の珪藻土で作られた焜炉(コンロ)のこと。
軽量かつコンパクトで、断熱性が非常に高く本体が熱くなり難いため、持ち運びが容易なのが特徴です。
また七輪の名前の由来は(諸説ありはっきりしないものの)「わずか7厘のお金で買った木炭で十分な火力を得ることができたから」「わずか7厘の重さの木炭で十分な火力を得ることができたから」などと言われていることからも分かる通り、熱効率の高さ、経済性の高さが特徴になっています。
七輪の種類
形状の種類は大きく2つ。
定番の丸型と、焼き面の広い角形があります。
燃焼効率は丸型の方が優れていますが、焼き面が小さいので大人数での利用には向きません。
また、鍋ものや炊飯を行えるように、鍋を置いてもしっかりと空気循環するような構造になっています。
一方、焼き面が広い、角形は秋刀魚などの長モノの食材も焼きやすく、比較的大人数のBBQも可能です。
また、製法も、切り出し七輪と練り七輪の2種類があります。
切り出し七輪は、石川県珠洲市の天然珪藻土をブロック状に切り出して、くり抜いて行く手法です。
練り七輪は、粘土状の珪藻土を金型でプレスして作ります。
中国製と日本製の違いはあるのか?
ホームセンター等で2,000円前後で購入できる七輪のほとんどが中国製です。
金型でプレスした錬り七輪になり、メリットはやはり価格です。
ちょっと試してみたいと言う方には良いかもしれませんが、やはりそれだけで、品質にバラツキがあります。
加えて割れやすい七輪は、輸送途中でヒビや欠けが発生しやすいので、買ってすぐにダメになってしまうケースもある様です。
割り切って使い捨て感覚で中国製の七輪を使うのも、選択肢としてはありますが、ちょっと注意したい点もあります。
中国で作られる七輪の多くは珪藻土の他に、オガクズや粘土を混ぜて作られることが多く、断熱性が劣る場合があります。
もちろん、珪藻土のみでキチッと作られている中国製品もあるとは思いますが、その判断を消費者で行うことが出来ないのも事実ですし、どんな混ぜ物が入っているかもわかりません。
また、珪藻土そのものの品質も産地によって異なります。
一方、日本製の七輪は、日本国内でも数社しか作っていません。
切り出し七輪と、練り七輪の両方が作られています。
中国製に比べるとその品質が良さがメリットとなります。
断熱性能や遠赤外線効果が高く、珪藻土の産地も明らかにされているので安心です。
その分、価格が高くなるのが難点で、切り出し七輪は、製造工程の大変さも相まって中国製に比べて10倍近い価格になります。
日本製の練り七輪はそこまでの価格差はありませんが、それでも中国製に比べると高価です。
中国製と日本製、コンロという意味では違いはありませんが、断熱性能や遠赤外線効果の高さの違いによる、使い勝手や調理後の出来栄えの違いや、良いものを長く使えると言う観点から出来れば日本製を選びたいですね。
アスベストは大丈夫?
七輪の原材料である珪藻土。珪藻土と聞くと、珪藻土マットを思い浮かべる人も多いと思います。
珪藻土マットと言えば、以前、アスベストの混入がニュースにもなりましたので七輪って大丈夫なの?と気になるかも知れません。
そもそも珪藻土とアスベストは全く異なる素材なので通常は、それが混ざることはありません。
実際、石川県珠洲市の珪藻土でも、このニュースを受け調査していますが、アスベストは確認されていないので、国産の七輪ならまったく問題ありません。
アスベストの混入が確認された珪藻土マットは中国製のもので、中国国内ではアスベストが禁止されていないため、何らかの事情で混入したものと思われます。
ただ、詳細についてはわかっていませんので、中国製の七輪については判断ができませんが、少なくとも国産の七輪については問題ないので、安心してください。
七輪のメリット・デメリット
金属製のBBQコンロと比べ、火持ちの良さがメリットです。
少ない木炭で長時間火力を維持できますので、経済的です。
遠赤外線効果も高いので、ふっくらジューシーに焼き上がります。
お肉を焼いた場合、ガス火に比べて肉汁が外部へ流出しないため、重量が目減りしません。
また、本体の断熱性能も高く、表面温度が上がりにくいので、持ち運びが用意なのも嬉しいポイント。
デメリットは、衝撃に弱い、水かけ厳禁など取り扱いに注意が必要なところです。また、持ち運び自体は容易でも、携帯性そのものは高くないので、運搬時に場所をとってしまう場合があり、ここもデメリットになります。