チャーリングチップとは

ウイスキー製造の現場で、使われていたホワイトオーク樽をチップ状になるまで細分化し、チャー(焦がす)したものです。

チップをウイスキーに漬けることで、樽熟成と同様の効果を、手軽に、ご自宅でお楽しみいただけます。

 

なぜチップなのか?

1.手軽さ

チャーリングチップは、200mlのウイスキーの熟成を想定しています。

一度に700ml、1L、2Lと言った量の熟成は、昨今のウイスキー価格の高騰を考えると躊躇してしまいます。

少量で熟成を楽しめる手軽さが、チャーリングチップのメリットです。

 

2.過度な熟成を防ぐ

ウイスキー製造現場では「樽に負ける」と表現されることがあります。

これは、樽の影響が強く出過ぎて、ウイスキーのバランスを崩してしまうことを指します。

200mlと少量のウイスキー程よく熟成させるために必要なチップは1.5g

これはウイスキー製造現場で使われるパンチョン樽(容量約480L)に入れたウイスキーが樽に触れるバランスと同じです。

 

一般的に流通しているミニ樽などは、ウイスキーが樽に触れすぎてしまい「樽に負ける」状態に陥りやすいのです!

つまり、チップにすることでしか、少量で適度な熟成を実現できないのです。

 

3.様々な熟成パターンを楽しめる

ウイスキーの熟成樽の多くは新樽を使いません。

シェリー酒やバーボン、ワインなどの空樽を使って熟成するのがほとんどです。

チャーリングチップをウイスキーに漬ける前に、例えばシェリー酒に浸けておけば、シェリー樽チップの完成です。

実際のウイスキー製造現場と同じく、樽香だけでなく、その前に入っていたお酒の風味を加えることが可能です。

 

チャーリングチップの楽しみ方

熟成パターン1

シングル熟成

お好みのウイスキーに、チャーリングチップを入れて熟成させます。

チャーリングしたチップの効果でバニラやカラメルなどのフレーバーをまといます。

熟成パターン2

ダブル熟成

チャーリングチップの最大のウリは、このダブル熟成。チップをシェリーやワイン、ラム、バーボンなどに漬けたのち乾燥させてから、ウイスキーに漬け込みます。

チップに最初に漬け込んだお酒の風味が加わり、まるでカスクフィニッシュのように複雑な熟成がお楽しみいただけます。

キャプション

ブレンド

強めに熟成させたウイスキーを、少量市販のウイスキーに加えるなどして、自分だけのオリジナルブレンテッドウイスキーをお楽しみいただけます。

  • STEP.1

    付属のスプーン1杯のチップをボトル小に入れ、フィルターキャップを締めます。

  • STEP.2

    ボトル大にウイスキーを200ml注ぎ、ボトル小を反転させ、フィルターキャップを締めます。

  • STEP.3

    ボトル小が下に来るように、ボトルを反転させ、半日から1日程度熟成させて完成です!