「はい、大好きです」そう答えた方には、このアウトドアスパイスは向かないかも知れません。

ニンニク好きに向けたアウトドアスパイスはたくさんあります。

けど、ニンニクが苦手、好きだけど控えたい、そんな人向けのアウトドアスパイスは皆無に等しい・・

そこで作ったのが、この２種類のアウトドアスパイスです。

好みの問題であることは重々承知の上ですが、正直言ってアウトドアスパイスは旨すぎる。
味がそっちに引っ張られてしまう・・

そう感じていました。

そこで協力を依頼したのが、江戸時代から続く、スパイスミックスの専門店、八幡屋礒五郎さん。

このCM通り！求めていたのは、まさにこれです。
もっと、料理を引き立てるようなスパイスが作りたい。

最初に決めたのは、ニンニクを使わないことです。

ニンニクは、肉や魚との相性も良く、うまみの相乗効果を得られる食材として知られています。

料理のうまみを引き出すと言う意味ではあった方が良いのかも知れません。

実は初期の試作の段階で、ごく少量のニンニクを加えてテストしてみましたが、やはりニンニクが強すぎて、コンセプト通りにならないと判断し、使わないことにしました。

ニンニクを使わないと決めたからには、それに置き換わるものを何にするのか・・

アウトドアスパイスにおけるニンニクの役割は、うま味と食欲をそそる香り。

ニンニクのうま味は、グルタミン酸で、他のうま味と組み合わさることで、うま味の相乗効果が得られる事が知られています。

ニンニクが肉や魚との組み合わせが良い理由がこれです。

次にあの香りです。香りを細かく見ると２種類ある事がわかりました。

ニンニクの香りが苦手な人向けのスパイスなので、香りそのものはネガティブな要素ですが、口中香の②は放置できません！

最近の研究ではうま味と口中香との組み合わせで、味わいが2.5倍になる事がわかっているからです。

ニンニクの正体がわかったので、これに変わる食材を選定することにしました。

グルタミン酸を含む食材はたくさんあるのですが、その中でオニオンを当てる事にしました。

今回のスパイスは全体的にキレのある味が多いので、まろやかに全体の調和の取れるオニオンを選択しました。

味わいを増す香りで、食材の邪魔をしないものを選定したかったのです。
この難問、実はあっさり解決します。

なぜなら製造を依頼しているのは、七味唐辛子の名店「八幡屋礒五郎」です。
七味唐辛子といえば香辛料、字の如く香りのプロです。

そんな香りのプロにアドバイスを頂き、レナソブビーフは、鼻へと抜ける爽やかな香りが特徴の山椒＆花椒をベースに、レナソブチキンは、上品な磯の香りが特徴の国産青のりをベースにしました。

こうして、レナソブビーフ、レナソブチキンの味が決定したわけですが、ここからさらに微調整を一年近く行い、納得の行くものとなりました。
自信作ですので、ぜひ一度お試しください！