こだわりのビアマグが完成しました。
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試作開始から1年。
試行錯誤の上、ようやく完成したビアマグの詳細を先行公開いたします!
泡へのこだわり
ビールといえば泡です!滑らかな口触りのクリーミー泡を目指して製作しました。
ビールの泡の効果
ここで改めてビールの泡の効果について説明します(詳しい方は飛ばしてください)
1. ビールの香りを引き立てる
ビールの泡は、ビールの香りを強調する役割を持っています。泡が立つことで、ビール内に含まれる香り成分が空気中に放出され、飲む際に香りをより感じやすくなります。特に、ホップの香りやフルーティーなアロマが泡によって引き出されます。
2. ビールの酸化を防ぐ
泡がビールの表面に覆いを作ることで、ビールが空気と直接触れることを防ぎます。これにより酸化が抑えられ、ビールの風味や新鮮さが保たれます。酸化が進むとビールの味が変わり、酸味や苦味が強くなることがありますが、泡がそれを防ぐのです。
3. 滑らかな口当たりを作る
泡のクッション効果によって、ビールを口に含んだ時の口当たりが滑らかに感じられます。泡があることで、ビールが直接的に強く感じられることなく、飲み心地がまろやかになります。
4. 見た目の魅力
ビールの泡は、見た目の美しさや新鮮さを表現する重要な要素です。ビールの種類によって、泡の色や質感が異なりますが、特にクリーミーで細かい泡は、高品質なビールの象徴ともされています。また、泡がしっかりとした状態で持続することで、ビールが丁寧に注がれたことを示すサインとなります。
5. 炭酸の調整
ビールの泡がしっかりと立つことで、飲む際の炭酸の強さを調整できます。泡が多いと炭酸がやや落ち着き、飲みやすくなりますが、逆に泡が少ないと炭酸の刺激が強く感じられることがあります。ビールの泡は、炭酸のバランスを整える役割も果たしているのです。
6. ビールの味を保つ
泡が形成される際に、二酸化炭素が適度に放出されることで、ビールが適度な炭酸感を維持できます。また、泡が残ることでビールの風味がより安定し、最後まで美味しく楽しむことができる効果があります。
越前焼きでクリーミー泡を作る
クリーミー泡が作りやすいということで、素材は当初から陶器にしようと考えていました。
どの窯元に依頼するか検討した結果、日本六古窯として知られ、釉薬を使わない無釉焼成で、粘土に多くの鉄分を含む、越前焼きを選択しました。
さらに!
古来の越前焼きで使われていて、現在では、ほとんど使われなくなった、やや粗い粒子の粘土を特別に使っています。
このことで、よりクリーミーな泡を実現することができました。
釉薬で泡を抑える
泡の状態としては、非常に満足行くものになりましたが、今回作ったのは500mlのロング缶が入れられるくらいのパイントサイズ。
飲みすすめて行くと、炭酸感が弱まっているように感じました。
クリーミー泡を実現しつつ、適度な炭酸感を保つために試行錯誤した結果、ビアマグ内側、底から1/3程度に釉薬を施しました。
全体に釉薬を施すより遥かに手間がかかりますが、泡と炭酸感の最適なバランスを求めて、徹底的にこだわりました。
飲み口へのこだわり
加工が難しいとされている越前の土ですが、鉄分を多く含み、硬度が高く、丈夫で耐久性のある焼き物が作れることが特徴を活かして、極限まで薄く作っていただきました。
ビールの味をダイレクトに感じられるようになりました。
冷たさへのこだわり
鉄分を多く含む越前の粘土で作ったビアマグは、事前に冷蔵庫・冷凍庫でキンキンに冷やすことができます。
薄口のビアマグからダイレクトに伝わる、ひんやり感もお楽しみいただけます。
サイズへのこだわり
小さいサイズが多い、陶器のビアマグですが今回、500mlのロング缶入るサイズにしています。
ビアホールで飲む生ビールのように、グビグビと豪快に飲んでいただけるようなサイズにしています。
色味へのこだわり
今回、どうしても実現したかったのは、金属感のあるこの色味です。
鉄分の多い土なので、通常は錆色のような赤茶色になります。
それはそれで渋いのですが、ちょっとイメージが違いました。
無理を言って、何度も繰り返し試作を繰り返し、ようやく辿り着いたのがこの土の温かみと金属のような質感を併せ持つ、なんとも言えない絶妙な色です。
15 / 90
制作を依頼している窯元では、この特大ビアマグを1度に90個一度に焼ける窯を所有しています。
しかし、この色を実現させるには1230℃で燃焼後行う、還元焼成(酸素量を抑えて焼く方法)を通常より高い1,000℃にすることで実現しています。
非常に繊細な作業で且つ、窯の中でも温度のブレがなく高温を維持できるエリアでしかこの色は出せません。
90個のビアマグが焼ける窯の中で、この色が出せるのは15個分のスペースだけ。
つまり、90個焼ける窯で月産15個に制限しています。
非常に贅沢な使い方をしてこの色を実現しています。
手作りという贅沢
伝統的な手法で作られる越前焼きは、機械を使ったローラー成形や、型を使った鋳込み成形を行わず、一点、一点、手作りで行われています。
手作りとは思えない、見事な成形に職人技を感じていただけると思います。
このビアマグは、初回入荷分限定で先行割引販売を実施予定です。
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